金管バンドって?

ブリティッシュスタイル・ブラスバンド。あまり聞いたことのない言葉かもしれません。
まだまだ日本ではなじみの薄い形態のバンドです。
日本では吹奏楽が盛んに行われていますが、この形態のバンドで活動している団体は、日本では数えるほどしかありません。
近年、フィリップ・スパーク作曲の『ドラゴンの年』や『祝典のための音楽』、あるいはヤン・ヴァン・デル・ローストの『カンタベリー・コラール』や『マーキュリー』など、ブラスバンドのために作曲された作品が吹奏楽に移殖され、盛んに演奏されるようになってから、少しずつ支持者を増やしているように思えます。
もちろん、日本にも古くから活動している一般の団体はありましたが、現在活動しているほとんどのブラスバンドは、1990年代以降に結成されたものが多いようです。

ブラスバンドは、今からおよそ200年程前に、イギリスで成立しました。
最初は、街角で募金活動などをするために演奏されていた『救世軍』という小規模な金管アンサンブルから派生したようです。
後に、炭鉱労働者の息抜きや安らぎために結成された金管バンドが各地に普及していき、現在のような形に発展していきました。
イギリスでは町に一つはバンドがある、というほど普及しており、地域に密着した存在となっているようで、企業がそういったバンドのスポンサーになるのは、その企業の一種のステータスでさえあるといわれています。
もっとも、昨今の世界的な不況の折、スポンサーがつかなくて苦労しているバンドも多いようですが。

イギリスをはじめ、ヨーロッパ各地で盛んにコンテストが行われ、プロなのかアマチュアなのかよくわからない連中がごまんといます。
コンテストにはいくつかの種類がありますが、やはり、全英選手権がいちばん有名でしょうか?他にも全欧選手権なんかもありますし、各国のチャンピオンシップもあります。コンテストの形式や内容はさまざまですが、大規模な大会で優勝するようなバンドは、ぶっちゃけバケモンです(笑)

日本では小学校などで比較的金管バンドが盛んなのですが、中高になるとなぜか吹奏楽だけになってしまいます。もったいないです。ぜひとも金管バンドも一度触れてみてください。

では、金管バンドとは具体的にどんなものでしょうか。
ちょこっと説明いたします。

最大の特徴は、主にサクソルン族をメインとした金管楽器と打楽器によって編成されていることでしょう。
ブラスバンドというと、日本ではいわゆる吹奏楽を指すことがほとんどなのですが、ヨーロッパでは明確に区別され、ブラスバンドといえば金管バンド、吹奏楽のことはウインドバンドというそうです。 使用される楽器は吹奏楽と共通のものもありますが、中にはちょっとお目にかからないものも存在します。使用される楽器は下記のとおり。

Eb ソプラノコルネット
Bb コルネット
Bb フリューゲルホルン
Eb テナーホルン(日本ではアルトホルンとも言います)
Bb バリトン
Bb ユーフォニアム 
Bb トロンボーン
Bb バス・トロンボーン
Bb バス
Eb バス
パーカッション

となっています。 サウンドは吹奏楽に比べて丸く柔らかいのが特徴です。 これは、客席にベルが向いている楽器がほとんどなく、聴衆はステージ上でブレンドされた間接音を聞くことになるからです。(編成表参照)また、サウンドの要はフリューゲル?テナーホルン?バリトンまでのいわゆるホルンセクションの技量によってかなり左右されます。
コルネットやユーフォニアムはソロ楽器として扱われ、客席から見て左側の手前にはプリンシパル・コルネット、右手にはソロ・ユーフォニアムプレイヤーが配置され、バンドの花形の双璧となります。
特にユーフォニアムは、他の音楽では味わうことのできないほど多く活躍の場を与えられており、とても面白いパートです。
ただし、要求される技術も黒い音符の数もハイトーンの頻度もソロの数も飛躍的に向上するので、えらくしんどいです。
吹奏楽で物足りなさを感じるユーフォ吹きはぜひ、金管バンドの門を叩いてみることをお奨めします。ただし、ユーフォ奏者はどこのバンドでも定員オーバーのことが多く、また、在籍しているプレイヤーも化け物や変人が多いので、それなりの心構えは必要かも?

逆にコルネットやホルンセクションは不足気味ですので、今からやってみようという方は、ここを狙ってみるのもいいかも。特にホルンセクションはハマるとやめられないようです。

そして、もう一つの特徴は使われる管楽器が固定されていということ。どんな曲でも、前述した10種類25パート+打楽器で演奏できてしまいます。打楽器は曲によっていろいろですが、それでも大体3名いれば演奏できます。
吹奏楽のように、曲によって『イングリッシュホルンがいる』『コントラバスクラがいる』『ピッコロトランペットがいる』といったことはないのです。その代わり、一人抜けると音がつながらなくなるのもつらいところ。全員がソロ楽器なのです。

また、楽器の扱われかたも、吹奏楽の金管セクションとは大きく印象が異なり、時に超絶技巧を要求され、時に甘くせつない音色を要求されたりと、非常に変化に富んだ演奏が楽しめます。また、吹奏楽やオーケストラなどでは敬遠されがちな『ビブラート』を多用するのも特徴です。『8分音符にもビブラートをかけろ!』とよく言います。

金管バンドの最大の魅力は、そのサウンドにあります。同系列で統一されたハーモニーは、パイプオルガンのような響きをかもし出し、大合奏時のテュッティは会場全体を揺るがすほどの破壊力を持ちます。この魅力に取り付かれた金管吹きは、ブラスバンドから抜け出せないこと間違いなし!!ぜひ、これを読んでいるあなたもその禁断の門を叩いてみませんか?

なお、普通金管バンドは総勢28名の編成となっておりますが、これはあくまでもコンクールなどで規定されている人数ですので、これ以上は不可、というわけではありません。うちのバンドは気にしてないので、どんどん来てやって下さい。ヨーロッパにもこういった形の大編成バンドは結構あるそうです。

ブラスバンドの歴史については、紹介されているサイトがいくつかあるので、ここではこのくらいにさせていただきます。というより、私自身まだまだ勉強不足なので、お許しください。

以上、簡単ですが、ご参考になりましたでしょうか?

【この記事は、当楽団の昔のホームページにも記載していた内容です。】

金管バンドの編成

ブリティッシュスタイル・ブラスバンドの編成例です(画像あり)。

バンドによってはフリューゲルホルンの位置が違う場合もありますが、ほぼこんな感じです。

【この記事は、当団の昔のホームページにも掲載していた内容です】

【終了】Spring Concert Vol.7

BRIGHT BRASS ☆ STORM は、2010年03月28日(日)に「Spring Concert Vol.7」を開催いたします。
ご多忙の折とは存じますが、皆様のご来場を心よりお待ちいたしております。

★日付 2010年03月28日(日)
★開場 13時00分
★開演 13時30分
★会場 弥生の風ホール
 泉北高速鉄道 和泉中央駅より徒歩5分
★演奏予定曲目
 ソング・アンド・ダンス(スパーク・作)
 ポートレイト・オブ・シティ(スパーク・作)
 ウエスト・サイド・ストーリー(バーンスタイン・作 クリース・編)
  他